ラベンダーと星空の約束
う… うそ……
男?
瑞希ちゃ…いや、瑞希君なの?
私より女の子っぽい顔して、しかも長い髪をツインテールにして…
制服だって女物じゃ……
彼女の容姿をマジマジと見直した時、着ている制服がおかしいと気付いた。
その制服…うちの高校のじゃない。
明絖の制服は、紺色ブレザーに紺と水色のチェックのスカート。
瑞希…君が着ているのは、薄茶のブレザーに赤のチェックのスカートだった。
コスプレ…? えっ何で?
盛大に驚き口をあんぐり開けていると、彼はクスッと笑いゆっくり私から体を離した。
「女装が趣味なだけで心は男だから。
でも僕って、とっても可愛いでしょ?うふっ」
「あの…それじゃあ…この寮に女の子は…」
「紫ちゃんだけだよ。
襲われないように気をつけてね?
特に大ちゃんに!」
「………」