ラベンダーと星空の約束
賑やかな室内に、誰かの着メロが小さな音で鳴り始めた。
「大ちゃんのスマホ鳴ってるよ?」
「取って〜」
部屋の隅で充電中だったスマホを瑞希君が投げると、頭上で大ちゃんがキャッチした。
「もっし〜? あ〜 慶子さ〜ん!
なになに?俺に会いたくなっちゃった?」
女の人から電話…
胡座(アグラ)の上に私を座らせ、くっつきながら話すから、
微かに慶子さんと言う人の声が聞こえてくる。
話しの内容までは分からないけど、声の調子からすると…結構年上みたい。
この前のリカちゃん同様、この人もセフレの一人かな…
「−−− あ〜ごめ〜ん忘れてた〜。今度払うからぁ……
えー?今払わないとダメなの?
−−− あるよ。お金はあるけど、今女の子と一緒だからさぁ……」
お金の話しになってる…
もしかして、慶子さんは飲み屋のお姉さんだろうか?
「分かったよ、ごめ〜ん、今行くからさぁ。
支払い遅れた分は、利子として体で払うから許して〜?
あっ…切られちゃった……」
慶子さんに怒られたみたいだが、大ちゃんはどこ吹く風、飄々としている。
瑞希君が呆れた目で大ちゃんに言った。
「またツケで食べてたの?
慶子さんに立て替えてもらうのはダメだって、亀さんに怒られたばっかじゃん」
「たまたま財布忘れちゃってさ…」
財布を忘れてツケで飲み食い…
高校生のくせに、夜のお店に出入りしているのか…