ラベンダーと星空の約束
 


私も呆れて、そろそろ膝の上から下りたくなった。

その時…

亀さんが驚く言葉を口にした。




「おい、慶子さんは一人で働き3人の子供を育てているんだぞ。

甘えるのもいい加減にしろよ、流星」



「亀さ〜ん、ごめ〜ん、もうしないから許してよ〜

そんじゃ俺、金払ってくるから。

ゆかりちゃん、ベットの上で待っててね?」




話しかけられても、驚き過ぎて返事は出来ない。



今…亀さん…何て言ったの…?

慶子さんが子供を3人抱えたシングルマザー…

いや、大ちゃんがどんな女の人と付き合おうが、どうでもいいけど…



今…

大ちゃんのことを『流星』って…呼ばなかった?




大ちゃんは私を少し持ち上げ膝の上から下ろし、ベットを下りようとしていた。



慌てて彼の腕を掴み引き止めた。




「流…星…?」




まさかと思った。

聞き間違いであって欲しいと思った。



大ちゃんと言う呼び名を「大輔」とか「大悟」とか…

そういう下の名前から付けられた愛称だと思い込んでいた。



だけど…もしかして…

大ちゃんの『大』は…

流星の名字、大文字(ダイモンジ)の『大』……





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