隣の伊東くんは小学生
突然の
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「あれ、今日どこ行くんだっけ」
今日の授業は終わり、帰るため校舎から出て校門へ向かう。
と言っても今日は藍と出かける予定だから真っ直ぐには家に帰らないけどね。
だけどどこに行くのかすっかり忘れてしまった。うぬ、年かしら。
「ショピングモールだよ。麻衣が今日から始まるセールに行きたいって言ったんじゃん」
「え、そうだったっけ?」
「そうだよ。男のことばっか考えてるから忘れるんだよ」
「え!?か、考えてない!考えてないよ!」
少なくとも今はね。
授業中はまあ、早く好きな人出来ないかな~とか考えてたり考えてなかったり?
どうやって両想いになれるか考えたり考えてなかったり?
授業内容は全く入ってないけどね!ハハッ!
「まあ別に麻衣がどうこう考えてようが私には関係ないけど」
「関係ないって…そんな…」
私と藍は友達だと思っていたのに。
関係ないって言われてしまったよ。
私の独りよがりだったのかしら。しくしく。
「でも、そんなに焦って無理に彼氏とか作らなくてもいいんじゃない?常に恋愛しなきゃいけないってわけでもないんだし」
「……」
………確かに藍の言うとおりだ。
今の私は無理に恋愛をしようとしてる。
自分でも分かってはいる。
けど、こうでもしなきゃ私はずっと恋愛出来ないと思ってしまうから。
高校に入るまでずっと誰も好きにならなかったように。