野良猫との一週間
「やっぱ分からんかぁ…あ、まだ会うてへんのか!」
会ってない?
ってどういうこと?
んー……
『ごめん、初対面じゃないの?』
悲しげな表情なんてされたら強く追い返すこともできず、あやすような口調で問いかける。
すると元気を取り戻した男は私の目線までかがんで、ゆっくり口を開いた。
「俺、優愛の旦那。」
『あぁー旦那さんね旦那………旦那!?』
なに言ってんの!?
不審者よりも質が悪いかもしれない。
だって平然と言ってのけた。真剣な顔で、ふざけてる素振りも嘘ついてる素振りもない。
『あんたなに言ってるか分かってんの?ストーカー?妄想も大概にしてくれる?私まず結婚してないし』