野良猫との一週間
さっきの悲しい表情に騙されたと思うと言葉も刺々しくなる。
なにが優愛の旦那だよ!
頭沸いてるんじゃないのこの男…
考えれば考えるほど目の前の男に腹が立つ。
けどもしかしたら、それ以上に自分に腹が立っているのかもしれない。
いつもの私なら簡単に抱きしめられたり、不可抗力だとしても家に上げるなんてことしなかったはず。
「ちゃうねん。俺未来から来たんよ。信じられへんやろうけど、ほんまに優愛は俺の嫁さんなんよ。」
『そ、んなの…』
信じられる訳ないじゃない…
その真剣な瞳に飲み込まれそうになって、あわてて目をそらす。
信じられない。けど、目の前の男は信用できるような気がした。
自分でもよく分からないけど。
『信じられないけど、飼ってあげなくはない…かもしれない』