真琴と『ぼく』の恋愛日記
『てか、なんで香川君がいるの?また千裕のお節介?』
『ち、ちがうんです!ぼくが勝手に水泳部の所に行って…。』
だんだん声が小さくなってるよ…。
本当に男らしくないなぁ…。
『んで、その香川君を見つけた千裕が、部活終わるまで待ってなよ!真琴と一緒に帰るし、いいチャンスじゃん!…とかなんとか言って、お節介したんでしょ。』
冷たい目で千裕を見ると、舌を出して知らんふりしてる。
その横で香川君が目を丸くして、びっくりしてる。
『私…先行くわ。そういうのホントに嫌だから。』
なんか、イライラする。
香川君のうじうじした態度も……なんか腹がたった。
『ちょっ!真琴!!ごめんって!!』
千裕が必死で謝ってるけど、今振り返ったら絶対嫌な事言っちゃう。
『森田さん!!ごめんなさい!!ぼくが…余計な事した…から……。』
………!!
あぁ!もう!!
私は立ち止まって振り返った。
『香川君!あんた男でしょ!だったら、もっと男らしくしなよ。自分の事ぐらい、自分で何とかしなさいよね!』
それだけ言って駅までの道を急いだ。
イライラを抑えたくて、電車を降りてから家まで全力で走った。
香川翔太……なんなの、アイツ。