真琴と『ぼく』の恋愛日記
『ふ〜ん。なんかよくわかんないけど、くだらないね。』
『はっ!?どういうこと?』
『自分は自分だし、他人は他人じゃん。私がどうとかどうでもいいのに、人のことあれこれ言うのが、よくわかんないってこと。』
『まぁ、そうなんだけどさ…。』
そう言って呆れ顔を浮かべる武志を無視して、私は廊下に目を向けた。
廊下で騒いでいた男子達と一斉に目が合った。
その中の1人が、ものすごい勢いでこっちへ向かってくる。
はっ?なに?
廊下の窓を挟んで私の真横に立ち、真っ赤な顔して見つめてきた。
『なに?』
『あ、あの!森田さん!!』
予想以上に大きな声に、私より先に一緒に騒いでた他の男子達が、駆け寄ってきた。
『お、おまえ!な、なにやってんだよ!』
『ホントだよ!森田さん、びっくりしてんじゃん!すみません、コイツばかなんで…』
周りの子達が必死で謝ってるけど、別に何もされてないし。
『あっ、いや。別にいいんだけど。私に何か用…かな?』
『森田さん!!ぼ……ぼく……ぼくと………お、お友達に、なってください!!!!!』