真琴と『ぼく』の恋愛日記
はっ!?
『翔太!お前何言ってんだよ!!』
『そうだよ!お前みたいなヤツと友達になってくれるわけねぇーじゃん!』
いやいや。私まだ何も言ってないし。
そこまで言わなくてもいいじゃん。
『僕は本気なんだ!森田さん!!』
すごい必死だなぁ。ある意味尊敬する。
私の反応を待つかのように、みんなが私に注目している。
もちろん横にいる武志も、クラスの子達も。
『…ていうか、友達になるのに申し込む必要とかあるの?……あと、初めて話す人には、まず自己紹介するのが礼儀じゃない?』
一瞬にして空気が氷ついたのが、自分でもわかった。
『そ、そうだよね…。スミマセン……。僕、香川翔太って言います。えっと…2年6組……で、えっと…帰宅部です!!』
頭から湯気がたつんじゃないかと思うぐらい顔を真っ赤にして、自己紹介をした。
まっ、帰宅部は部活じゃないから、言ってくれなくてもいいんだけど。
『香川君ね。また、どこかで会ったら声かけて。』
『う、うん!!わかった!』
満面の笑みで、他の子達に冷やかされながら、去っていった。
なーんか、よくわかんない子…。