華は儚し


―――



明朝にと約束を…、目が覚めた時には


既に座敷とは別の畳が敷かれた場所にいました。


「まだ寝ていてよかったのに…」



「いえ…ここは?」


「霧里には見せてあげたい。私の舞台を」



頬を伝う私の涙の理由を尋ねて、


「生まれてはいけなかった私の望みをかなえてくれて


…ありがとうございます」

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