お前むかつくねん②~人生かけて恋愛するばい
『…もう、待たなくていいからって』




『何それ?』




『待たれてると思ってなかったって』



嘘だ…





『何それ、意味わかんない』




『玉子』



鎌吉は、かけよって、肩に手を置いた



それを玉子は、払いのけた



『何で、追いかけたの?何であんたが、聞いて、私に伝えんのよ?何で余計な事したのよ』



そういって、玉子は飛び出した



『幸っ』
『玉子っ』





『…ごめん』



鎌吉は、いなくなった玉子の後ろ姿に、うなだれながら言った



何が起きたん?

琢磨が、どうしたん?


咄嗟の出来事に何が何かわからなくて、しばらく放心状態だった



『吉子…』



そう言って、梅ちゃんが、鎌吉の肩に手を置いた
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