よみがえれ誠の魂よ〜天つ風は何処(いずこ)へ〜

《椿side》



或「椿の部屋は〜、此処♪

左は土方さんのいる副長室で、

右は俺達の部屋だから。

何かあったら言って来てね〜♪♪

椿なら大歓迎♡」





椿『………………………どうも。

……………達、とはどういう意味だ?』



一人部屋では無いのか?



それにしても。

……………………コイツチャラいな…………。

男と女の前でそれぞれ態度変わるし……。

嗚呼、嫌だ嫌だ。




或「(反応薄ーーーっ!?

めっちゃ美少女なのに怖っっww)

達っていうのは、藤堂平助の子孫、

双子なんだ。俺が兄の或。

弟は无(ナイ)だから、よろしくねぇ?

まぁそーゆー事だから。

ってことで、部屋片付いたら

誰かを読んでねぇ?

誰か〜って感じで言えばいいから。

じゃ〜、俺も部屋戻るねぇ〜♪」




椿『………………………嗚呼。

説明ご苦労様。助かった。』



だめだだめだ。

私はあの日からポーカーフェイスと

この喋り方で過ごすと決めたんだから。


─────新選組と言えど、

決して心は許さない……………。





そうこう考えながらふと、自分の

手元を見ると、いつの間にか

既に片付け終えていた。




……………我ながら変な所に才能があるな……w






確か、或が誰か呼べと言っていたな……。




椿『………………誰かその辺におらぬか?』



…………なるべく大きめな声で呼んだつもり。


誰か来るのか?と思っていたら。








?「………………どうしました?」



……………居たよ。あんだけの声で呼んで

聞こえた人が居たよww




椿『あ、すまぬが、或に部屋が片付いたら

誰かを呼べと言われていてな。

どうやら私を紹介するそうなのだが。

私はどうすればいいのだ?』




?「嗚呼、貴女が沖田総司の子孫、

沖田 椿さんでしたか。

先程、近藤局長と土方君に伺いました。

初めまして。私は山南敬助の子孫の

山南 風磨と申します。

以後お見知りおきを……。」



椿『ほう。貴方が山南敬助の子孫ですか。

……申し遅れた。沖田総司の子孫、

沖田 椿だ。生憎女だが、宜しく頼む。』



風「ええ、こちらこそ。

……さて、副長室へ行きましょうか。

皆さんがお待ちです。

あ、迷子にならないよう、きちんと

私について来て下さいね?黒笑」




椿『………………………………嗚呼。』





コイツ腹黒だ。ドSだ。鬼畜だ。

………………先が思いやられる……………汗






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