好きって気づけよ。
「最っ低」
栗原くんを強くにらんで舞香ちゃんはそう言うと、教室を出て行ってしまった。
先生は本に夢中で、気づいていない。
舞香ちゃんのこと、また怒らせちゃった……!
「舞香ちゃ……」
思わず追いかけようと、立ち上がった私の手をつかむ栗原くん。
私はこまった表情で栗原くんを見下ろした。
「く、栗原くん……。舞香ちゃんと、仲良くしてほしいな」
「……ん~。仲良くしたくても、舞香ちゃんが俺に敵意むきだしだからねぇ」
苦笑して肩をすくめる栗原くんは、私にすわるよううながした。