情熱のラブ・  フォルテシモ
ラリーはジョシュと私の会話をそれとなく耳に入れていた。

時々彼が一人笑いをしているのを私は見逃さなかった。

私達はホールスタジオへ移動した。

オーケストラのメンバーはすでに着席していて音もアップ中だった。

ホールは古い聖堂の跡地をリフォームしたと聞いていた。

ドーム状の屋根とミスマッチしたレンガの外壁が印象的だった。

ラリーはメンバー達に私を紹介し、すぐ音合わせに入った。

ジョシュとのデュオを10回以上歌い、ホール内が熱くなってきた。

「30分休憩に入ろう、解散!」

ラリーの声で全員が動いた。

ラウンジへ行く人や外の空気を吸いに出る人やベンチへ移動する人がいた。

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