俺と君との境界線
「だって俺に黒髪なんて似合わないし~。シャツとネックレスとブレスはお洒落。
あとさ~」

「何よッ!?」

「腰パンとかみんなやってんじゃん!
なんで俺だけ注意すんだよ?」

「あんたがいくら言っても直さないからでしょ!!」

「はい。そーですね」

全く、あー言えばこー言う。
俺が見下すように返事をすると
決まってこう言うんだ

「もー!あったまきた!
早くいつものとこ行くよ!」

そう言うと、あいつは
しびれをきらしたような顔をして
俺の耳を引っ張りながら
いつものとこに連れて行く。
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