俺と君との境界線
「そんな調子じゃ半分もとれないわよ!」

「じゃあ、明日ある教科で1教科でも半分とったら俺と二人で遊び行こうぜ~」

「なっ!何であんたと遊びに行かないといけないのよ!!」

そんなマジになんなくてもいいじゃん。
口調は軽いかもしんないけど本気なのによ・・

「んなこと言わずにさっ!!」

そう言うと三戸瀬さんは少しその場で考えてる
もしかしてOKか!?

「60・・」

「はっ?」

いきなり60って言われても何のことかわかんねぇから聞き返した

「中間テストでどれでもいいから3教科60以上をとったら遊びに行ってもいいわ」

3教科・・中間は確か9教科だから、3分の1は60以上!?

「とれないなら別にいいけどっ!」

なんかバカにされたような感じがして(実際バカなんだけど)ムカついた

「やってやるよ。3教科60以上!やればいいんだろ?」

俺は後先のこと考えずにとりあえず宣言した

「結果が楽しみね」

そういうとまた歩き始めた

また流れる沈黙。あっそうだ!あのこと聞いてみよう
俺の頭の中に昨日のあることの記憶がよぎった

「三戸瀬さんってさ・・笹原と付き合ってたりする?」

「はいっ!!?」

かなりびっくりしたのか声が裏返ってた
俺はおかしくて少しふき出しそうになった

「笹原と付き合ってるのは他校の子よ!」

そう言うと早歩きで歩いてる

三戸瀬さんも知ってたのか
それを聞いて、違うって分かってなんかスッキリした
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