俺と君との境界線
笹原を信用してなかったわけじゃねぇけど、三戸瀬さんにも聞いてほんとに2人は付き合ってないってことが分かった
もう嬉しくてしょうがない!!

「さっきからニヤニヤして気持ち悪いわよ・・」

三戸瀬さんの顔は苦笑いだ
せめてニコニコって言ってくれよ・・
まぁ心の中は少し落ち込んでるけど顔は緩みっぱなし

「あっそうそう。テスト期間は遅刻しても生徒会室に行かなくていいからね」

その瞬間俺の顔は曇った

「なんでだよ!?」

そしたらテスト期間はあんま絡めねぇじゃん

「何でって、作文書くより少しでもテスト勉強したほうが時間を有効に使えるじゃない」

いや、俺は作文の方が楽でいいんだけど

「それに、あんたも生徒会室に来なくていいのよ?困ることはないんじゃない?」

「結構、生徒会室での作文も楽しいぜ!?」

「楽しんでもらっちゃ困るのよ!!」

そう言われると俺の頭にげんこつが降ってきた
そんな痛くねぇけど。

「じゃあ、あたしこっちだから」

お互い素っ気なく別れた。

「あんまり遊びすぎないようにねー」

急に遠くからでもはっきり聞こえる三戸瀬さんの声にビックリしてこけそうになった

「だから勉強するんだって言ってんだろ!!」

俺も負けずに声を張り上げた
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