First Love
―――
……ッカチャリ
俺の後頭部の辺りから
無機質な音がした。
「……」
遅かったか。
と、すぐに頭を過る。
降伏のポーズ、両手を挙げて、
銃を構えているだろう人間に膝をつく。
一歩手前にいたのは茶髪がきれいな、
…眼鏡の女性。
容姿を褒めるとするならば、唇が整った、
美しいボディーライン。
それ以外はない、と思う。
そして、様子を貶すとするならば、
目が小さい、ブサイクだ。
一人の女について語っている場合ではない。
女の背後には、十数人ほどの兵士。
普通は死を覚悟するに
匹敵するほどの追い詰められた状況であることを
把握しなければ。