オケラとドブネズミ
大城との出会いは繁華街の雑居ビルに入っているカウンターのあるバーだった。

店員がマジックを見せてくれるというのでキャバクラの客に連れて行ってもらったのだ。

大城はその店の店員で歳も近かったため、わたしたちはすぐに意気投合したかのように思えた。


 やがて一人でもバーに通うようになったわたしと、わたしの家に来るようになった大城。二人はそれとなくお互いを求め、恋人関係になっていた。
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