百回目のキス











おばあちゃんが無事でよかった。と言った私を見て彼は、目を見開いた。









『普通、怒鳴るだろ。責めるだろう。お前の彼氏は昏睡状態で…っ、母は、助かって…』







『彼は…優しい人なんです。だから、しょうがないです。』







自分でも、わけわからない、ムチャクチャな言葉だった。












泣く私は、おばあちゃんに抱きしめられ、息子さんは私の為に泣いた。












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