花とミツバチ
お風呂から出て来て早々、彼は慌てたように声をあげる。
何事かと思いながらもつい次のページをぺらっとめくったその時、はらりと落ちた一枚の紙。
「?あ、ごめん…何かはさまってたっぽい」
「あっ!拾わないでください!それはっ…」
「?」
あまりにも慌てる彼にその紙を拾い見てみれば、それは一枚の写真。
そこに写っていたのは、仕事中の私の姿…。
「…これ、は…」
「っ〜…すみません!前に田中さんが社内風景の写真撮った時のこの一枚だけ勝手に貰っちゃいました!!」
「私の写真なんて持ってどうするの…」
「え!?いや、いやらしいことには使ってませんよ!?ただ見てると可愛いな〜って癒されるというか、元気が出るっていうか…」
「…没収」
「えぇ!?」
どうやら彼の隠したかったものというのは、知らぬ間に撮られていた私の写真だったらしく…
私からすればただ恥ずかしいだけのその事実に、写真を取り上げ後ろへ隠す。