花とミツバチ
「俺の軽率な行動で、藤田も家族も傷付けた。…家で、嫁さんにも謝った」
「へ?じゃ、じゃあ奥さんもそのこと知って…」
「まぁそれなりに気付いてたみたいだけど。自分自身にけじめつける為にも、離婚覚悟で謝ったよ」
「まさか、それで離婚…」
「しねーよ。まぁ、思いっきりビンタは食らったけど」
「……」
『…ごめん』
『?何が?』
『…俺、浮気してた』
『……』
『もう相手とは終わったことだけど…ごめん、やっぱりお前に言わなきゃいけないと思って』
『…うん、知ってた』
『?』
『ここしばらくのことも、それまでのこと…あなたが浮気繰り返してることも、全部わかってた』
『なん、で…』
『女のカンってやつかな。…けど、見ないふりで乗り越えようって思ってきたのに』
「うちの嫁さん、普段はおっとりしてて怒ることも滅多になくてさ。けど、その時だけは違った」