花とミツバチ






(…大切に思ってる、か)



課長との会話を終え喫煙室を後にした俺は、オフィスへ戻ろうと廊下を歩いていた。

すると、目の前には先程喫煙室を出た先輩たちやその他同じ部署の女性社員たちが、オフィスの隣の資料室を覗いているという異様な光景。



「?何してるんですかー?」

「あっ、千葉!しー!静かに!」

「お前も一緒に見守るか?他人の恋愛」

「??」



小声で話す先輩たちに同じようにドアの隙間から中を覗けば、電気のついた資料室の中ではあまり見ない顔…おそらく他の部署の社員であろう男と、一緒にいるのは藤田先輩。



「?何ですか、あれ」

「何って…告白だよ、告白」

「こっ!?」



告白!?どっちが!?どっちに!?って普通に考えて男が藤田先輩に、か…。

あーもう!だから可愛い人は心配なんだよ!



突然のそのことに、俺の頭は一気に回転し始める。


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