花とミツバチ



「…千葉くんって、彼女とかいたことあるよね?」

「へ?あ、はい!何人か!あっいやでも決してコロコロ変えてる訳ではなくて…」

「それにしては、慣れてなさすぎじゃない?」

「え!?」



そんな彼の動きから思わず投げかけた疑問に、千葉くんは少し動揺する。



「あ…それはですね、今までリードされることが多くて…自分からこうやって動くの、初めてで」

「あー…なんかイメージわくかも」

「自分から動くのって、こんな緊張するんだなと」

「……」



見た目の通り、積極的なタイプに引っ張ってもらうことが多かったのだろう。それ故に彼の緊張は余計に大きいのだと知る。



慣れていないこと、怖いこと。

それでも彼は勇気を出して手をつないでくれる。



握る手は段々と熱くなり、じんわりと感じる汗


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