花とミツバチ
(…こうやって隣に立つと、背高いなぁ)
私も160近くはあるから決して低い方ではないけれど、それに対して彼は恐らく180くらいある。
少し高い位置のその顔を見上げると、その顔は急に真面目な顔を見せた。
「あ、あの」
「?」
「手、繋いでもいいですか?」
「へ?ど…どうぞ」
「……」
本人からすれば大きな事なのだろう。手をつなぐということひとつに、その顔は真剣なまま左手を差し出す。
(…緊張してる)
その手に応えるように右手を差し出す私に、彼は一度自分の左手をスーツでゴシゴシと拭ってから恐る恐る手を握った。
「……」
「…、」
右手を包む大きなその手
そこから伝わるのは、緊張感