花とミツバチ
先日は、千葉くんと食事をして和やかに夜を終えた。色々な話をして、彼の笑顔につられて笑って、楽しい時間だったと思う。
…が、問題はその翌日からで。一日溜め込んだ仕事にまた追加でくる仕事…それらに私の仕事は修羅場を迎え、ひたすらパソコンに向き合っている。
嫌でもイライラとしてしまうわけだ。
「藤田先輩、すみません…俺のせいで」
「いいよ、今日残業すれば終わるだろうし。…残業すれば、ね」
「うっ…」
困ったような顔でぺこりと頭を下げる千葉くんに容赦無く『残業』を強調する私に、彼の顔はますます困ったように眉を下げる。