花とミツバチ



「…それでもやっぱり、課長のことが断ち切れないんだよね」



断ち切れない、手を離せない。

言葉では表せない理屈ではない想いがまだ心に棲みついて、この関係の終わりを見えなくする。



「…本当、ダメな女」

「うっ」



そんな私にも、樹里は容赦無く冷たく言葉を浴びせる。



「あれこれ考えずに、一度その彼のことちゃんと見てあげなさいよ」

「…?」

「好みだとか上司のことだとか余計なフィルター外して」

「……」




年上とか年下とか、格好良いとか可愛いとか

あの人のこと、とか

余計なことはなしにして



< 95 / 261 >

この作品をシェア

pagetop