花とミツバチ
「そう言う樹里は?会社で気になる人いるって言ってなかった?確か年上だっけ」
「あー…うん。けど年上は年上で、私より年下が好きだそうで。要するに脈なし」
「あー…」
「って私のことはどうでもいいの!今どうにかしなきゃいけないのはあんたでしょ」
「…そうだけどさ、」
「さっさと年下くん選んで幸せになっちゃいなって。そこまで想ってくれる人もなかなかいないよ?」
「……」
ビシ、と指摘する樹里に口の中でレタスがサク、と音を立てる。
(…わかってる、けど)
千葉くんはいい人で、温かくて、一方の梶原課長を選んだところで幸せになんてなれない。
あれこれ考えてどちらもバッサリと切り捨てられない、どっちつかずな自分が一番最低だ。
だけど、それに頷けない理由は