花とミツバチ
ー…
「…ーはい、了解です。失礼します」
「……」
翌日。仕事中キーボードを打つ手を止め私が見つめる先には、電話片手に仕事に励む千葉くんの姿。
…彼を見てみる、か。
余計なことを考えずに…って、そう言われてもいろいろ考えちゃうよね。
昨夜の樹里との会話から頭の中はそのことばかりで、今日は朝からついついこうして手が止まりがちだ。
あれもこれも、とバッサリ気持ちを切り替えられたらどんなに楽だろう。だけどそんなに簡単にはいかないもので。
(…仕事が進まない。これじゃまた残業だな)
はぁ、と溜息をひとつついてオフィスを出ようとドアへ向かう。