彼氏は11才!?
「ママぁ…っ」
売店のオバちゃんを振り切って走って来た母親に少女を渡す。
その横で聞こえる唸り声に私は虎に向き直る。
牙を剥き、唸る虎。
今、背を向ければ確実に襲われるだろう。
足は虎の方が確実に速い。
逃げるという選択肢が無くなってしまった。
麻酔銃を持った係員が来るまで待つか、私が虎を倒すか…!!
運が良いのか悪いのか分からないが、虎の敵意は私だけに向けられている。
「逃げて下さい」
虎から目を離さぬまま、まだ背後にいた母親に告げれば少し戸惑った後に短く礼を言って母親は走り去った。
そして残された私と虎。
まさか虎と戦う日が来るなんて思いもよらなかった。
異種格闘技にも程がある。
冷たい汗が体中から吹き出し、緊張が走る中。
「白雪さん!ファイト!」
「動物の急所は鼻と脇腹だぞー」
頭上からの声に目線を流せば、そこにはゴリラの檻の上に避難した乃薔薇ちゃんと紅ちゃんが居た。
あ、ついでに絶賛失神中の幻弥も居るよ。
「何してんの!?」
「高見の見物」
足をブラブラさせながら愛らしい笑顔で手を振ってくる紅ちゃん。
売店のオバちゃんを振り切って走って来た母親に少女を渡す。
その横で聞こえる唸り声に私は虎に向き直る。
牙を剥き、唸る虎。
今、背を向ければ確実に襲われるだろう。
足は虎の方が確実に速い。
逃げるという選択肢が無くなってしまった。
麻酔銃を持った係員が来るまで待つか、私が虎を倒すか…!!
運が良いのか悪いのか分からないが、虎の敵意は私だけに向けられている。
「逃げて下さい」
虎から目を離さぬまま、まだ背後にいた母親に告げれば少し戸惑った後に短く礼を言って母親は走り去った。
そして残された私と虎。
まさか虎と戦う日が来るなんて思いもよらなかった。
異種格闘技にも程がある。
冷たい汗が体中から吹き出し、緊張が走る中。
「白雪さん!ファイト!」
「動物の急所は鼻と脇腹だぞー」
頭上からの声に目線を流せば、そこにはゴリラの檻の上に避難した乃薔薇ちゃんと紅ちゃんが居た。
あ、ついでに絶賛失神中の幻弥も居るよ。
「何してんの!?」
「高見の見物」
足をブラブラさせながら愛らしい笑顔で手を振ってくる紅ちゃん。