私と年上男とルームシェア




「ねえ、亮太さん」



「なんだ?」


パソコンから目を離さずに言った




「亮太さんって大学の時すごいバスケ選手だったんでしょ?」


私の言葉に一瞬動きを止めたけど、またキーボードをうち始めた


あれ…聞いちゃいけなかったかな?


けれど亮太さんの表情は変わらない




「勇志から聞いたのか?」



「えっ、うん…」



「まあ、そんなことも言われたな」



「どうして…辞めちゃったの?」



「大人の事情ってやつだよ…」


亮太さんはパソコンを閉じて、テーブルに置いてあるタバコを持って、ベランダに出た



これ以上はなんだか聞いちゃいけないような気がして聞けなかった…


いつか…亮太さんが言ってくれる日が来るといいな


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