好きなもんは好き。
「ちんたら食ってないで早く支度しろよ!高校までお前のせいで遅刻したくないっつーの!」
「はあーっ?そんなこと言ったら小学校時代は恭平のサボリに付き合ってあげてたじゃん!」
「1回だけだろ。お前の脳みそはほんと腐ってんじゃね?」
パンを食べ終わった恭平に本気で心配そうな顔をされてイラっとする。
ええ、ええ、確かに恭平に比べたらバカですけど何か!
そんなチャラチャラした外見のくせに!毎回3位以内ってなんだよ!
禿げろ!念力で髪の毛抜いたる!!
「ていうか恭平くんその髪染めたの?」
「あ、はい。」
あたしのお母さんが見るからに前と違う恭平の頭を指差して聞くと、
あたしとは全然違う態度で答える。
…あたしにもその態度で接しろっつーの!!