好きなもんは好き。
その後、教室に行くと席に座って、若干眠そうにトリプル田トリオで話している恭平発見。
くそう…、あたしが探してる間に何を眠そうにしてるんだ!!
っていってもお弁当食べ終わったからどうせ教室に帰るんだけど!!
どうせ教室にいるだろうと思って直で来たけど!!!
全く探してないけど!完全な八つ当たりだけど!!
朝のこともあるけど、どっちかって言ったら照ちゃん冷たいに関しての方が大きいけど!!!
「恭平!照ちゃんから伝言来た!」
「…照から?何て?」
恭平に近付きながら、言うとこっちを向いて首を傾げる。
「恭平に連絡がつかないからケチャップ買ってきてって伝えてだって。」
「んー?あ、そうだ。携帯充電切れてた☆」
「切れてた☆じゃねえよ!!!」
こちとら照ちゃんの冷たさに若干傷付いてんだぞ!!
ごめんなさいね!冷たい冷たいうるさくて!
でも仕方ないじゃん!あんなに可愛いのに!!
あ、そうそう。照ちゃん可愛い系イケメンなの。本当。可愛い。
本人に可愛いって言うとキレられるから最近言えないけど。
「ていうか、俺は照のパシリじゃねえぞ。」
「…いや、あたしも照ちゃんのパシリじゃないからね!?」
何なんだ、俺“は”って、俺は、て。
サラッとあたしはパシリって認めるな。
さり気なさすぎて一瞬スルーしそうになったじゃん!
「……でも、舞香、案外普通じゃない?」
その時コソッと小声で紫乃に後ろから言われる。
普通って、恭平と、だよね…?
あ…、うん、そ、そうだね…、うん、朝みたく片言のおはようにはならないよ。
いや、もうあの記憶は封印したい。
なんでこんな奴に緊張しなきゃならなかったんだ!!!!
「…そ、そうかな…?」
とだけ紫乃に告げて、あたしも席に座った。