好きなもんは好き。
ていうか照ちゃんが買えばよくね!!?!
照ちゃん、お兄様とお兄様の幼馴染をパシリだと思ってるね!!!
恐ろしい子!!!
「紫乃さん…、こういう恐ろしい子がこの世の中上手く生きてくんだね…」
「なにその悟ったような目。」
紫乃の冷めた声を無視して、恭平を探すために立ち上がる。
「んー、恭平って食堂組だっけ?」
「舞香でも分からないことが私に分かるわけないじゃない。」
紫乃に聞けばそうバッサリ切られる。
あ、いや、はい。まあ正論なんですけどね…はい…。
紫乃も渋々立ち上がって、一緒に屋上のドアを出る。
1年の教室1階なんだよね、遠…。
てか照ちゃんが冷たすぎて忘れてたけど、あたし若干まだ恭平に怒ってるんだからね!!
それなのにケチャップ買ってきてって伝言とか…。
わざとか!そうだろ!絶対そうだろ!!
照ちゃんが仕組んだのか!?
ってなっても照ちゃん知らないはずだし☆
「舞香、百面相してる。」
「ハッ!」
全っ然違う世界行ってたわ!
これだから思考回路ぶっ飛んでるとか言われるんだよね!