好きなもんは好き。
ぶつくさ文句言ってたら訳わかんなくなってきた…。
諦めて渋々インターホンを鳴らす。
何万回も恭平の家になんて来てるのに、インターホンを鳴らすなんて珍しいから少し違和感。
いつも窓連打だからね!ピンポーンなんて可愛いものじゃないから!
手赤くなるから!ドンドンって音凄まじいから!
なんて思ってると、「はーい」って言う声変わりの途中のような可愛い声が聞こえて、
ドアが開いた。
「てーるちゃんっ!!!愛しの舞香ちゃんが来てあげたよ!」
「え、ごめん愛しじゃないし呼んでないんだけど何?」
「え、何って何?君がケチャップ頼んだから買ってきたのに忘れたの?」
「恭平が買ってくるのかと思った。」
「あなたの兄様もあたくしをパシリにしたんだよ?」
「どんまいだよ。」
「心がこもってないんだけど!!?」
ひどいよね!心こもってなさすぎてびっくりだよ!!
棒読み選手権出れるよ、照ちゃん!
ふざけた会話を玄関でしていると、照ちゃんが何なんだしなんか食べる?って家にあげてくれた。
てか、食べる?ってなんだ、食べる?って。
完全に食べ物で釣ったよな、あたしをなんだと思ってるんだ。
ただの食いしん坊だと思ってるのか!!
「だってそうでしょ。」
「否定できないー!!」
これが女子力ってやつですね、
ハイ残念。