紅茶遊戯
「そ、そうです」
「おかしいな。電話では黒い眼鏡を掛けた細身の男の子だって言ってたって」
「小林くんも確かにその場には居ましたが、怒鳴るだなんて。事実無根です。」
きっぱりと言い放つと、店長は「そうか」と一応は、納得したような表情で呟いた。
「後で私からそのお客様に謝罪の電話をしておくよ。あと一応、本部にも」
「店長!」
立ち去ろうとした店長を、緒方さんは如何にも腑に落ちないといった険しい顔で呼び止めた。
「念のため、小林さんにも注意した方がいいんじゃないですか?またこういうことがあったら私たち、怖いし……ね?」
目配せされた矢田さんは、心配そうな顔で小刻みに頷く。
店長がなにも言わずに、ただ溜め息だけを残して去った後、矢田さんは更衣室へ、私と緒方さんは店内に向かった。
歩きながら、なんだか無性に苛々してきた。
『君ならわかるだろ?君の口から教えてもらいたいんだよねぇ、せっかくだから。シッシッシッ』
アイツ、やってくれたな。
心底腹立たしい。
怒りを抑えるために、唇をキュッときつく結ぶ。
『キラキラ☆ガールの変身シーンはどの回も一緒だと思います。それにそういうのが見たいなら、他の店に行ってください。うち、アダルトコーナー無いですから』
小林の、あの言い方のどこをどう間違えれば“怒鳴る”になる訳?
耳壊れてんじゃない?
ほんと最悪だ。
心の中でしか言えないような手酷い悪態を吐いていたとき、「寛永さん、聞いてますか?」隣から緒方さんの声が聞こえて、私の頭は現実に戻った。
「おかしいな。電話では黒い眼鏡を掛けた細身の男の子だって言ってたって」
「小林くんも確かにその場には居ましたが、怒鳴るだなんて。事実無根です。」
きっぱりと言い放つと、店長は「そうか」と一応は、納得したような表情で呟いた。
「後で私からそのお客様に謝罪の電話をしておくよ。あと一応、本部にも」
「店長!」
立ち去ろうとした店長を、緒方さんは如何にも腑に落ちないといった険しい顔で呼び止めた。
「念のため、小林さんにも注意した方がいいんじゃないですか?またこういうことがあったら私たち、怖いし……ね?」
目配せされた矢田さんは、心配そうな顔で小刻みに頷く。
店長がなにも言わずに、ただ溜め息だけを残して去った後、矢田さんは更衣室へ、私と緒方さんは店内に向かった。
歩きながら、なんだか無性に苛々してきた。
『君ならわかるだろ?君の口から教えてもらいたいんだよねぇ、せっかくだから。シッシッシッ』
アイツ、やってくれたな。
心底腹立たしい。
怒りを抑えるために、唇をキュッときつく結ぶ。
『キラキラ☆ガールの変身シーンはどの回も一緒だと思います。それにそういうのが見たいなら、他の店に行ってください。うち、アダルトコーナー無いですから』
小林の、あの言い方のどこをどう間違えれば“怒鳴る”になる訳?
耳壊れてんじゃない?
ほんと最悪だ。
心の中でしか言えないような手酷い悪態を吐いていたとき、「寛永さん、聞いてますか?」隣から緒方さんの声が聞こえて、私の頭は現実に戻った。