私は異世界の魔法使い?!
キュウゥゥ……なんて胸の軋みを感じる私はーーマゾか? って、本気で自分で自分を心配してしまいそうになってみたり。
でも、笑うとすごく幼くなるんだな。
海斗と同じくらいの身長だから、カイトもきっと私達と同い年じゃないかと思う。
なのに普段はどこか自分を大人っぽく見せようと背伸びをしているように見えるのはなぜなのか。
「……で、どの程度魔法が使えるんだ?」
「どの程度って……? だから私は使えないって昨日言ったよね?」
「じゃあ、あのイフリートは誰が呼んだっていうんだ」
「だからそれも、昨日カイトに言われるまま杖に願っただけ。願っただけで私は何もしてないし」
そう言うと、はぁ……という溜め息が盛大に私の耳に届いた。
けど私に言わせると、こっちもカイトの言いたい事が分からず、溜め息をつきたいと思ってるところなんだけれど。