私は異世界の魔法使い?!
するとブルーベルのギョロリと飛び出した瞳が私に向けられた。
その瞬間私の肩が小さく揺れた。
ひっ!
気持ち悪ッ!!
……けれどそう思ったのもほんの一瞬。
その突起したものが小刻みに揺れ、泉のように水が沸き出した。
「おねぇちゃん……」
か細い声が私の胸を刺す。
潤んだ瞳が私の良心の呵責を苦しめる。
ううっ、そんな目で見ないで……!
そろそろ解放してもいいのではないか。
もしくはもうちょっと手を緩めてあげるとか……いやいやしかし、そんな仏心を出したせいでさっき私達はピンチに陥った事を忘れてはいけない。
もう二度とカイトを危険な目にあわせてはいけない。
……でもなぁ。
ーーうんうん唸りながら、私の足は止まっていた。
腕を汲みながら顔は地面を向いて。