性別「少年」属性「乙女」
確かに、林くんは、時々きつい言い方をするけど。

でも、きっと、走ることを大切にしているんだな、って思うんだ。

だから、そんな林くんに、いるだけでも戦力になる、まで言ってもらえたら、嬉しいし、できることなら協力したいって、思う。


「マコトは、時々無茶するからさ。無理だと思ったら、ちゃんと、断れよ?」

「うん。でも、実際に走るわけじゃないし、ボク、むしろありがたいと思ってるよ?」


ほんとなら、参加できなかったはずの体育祭に、補欠としてでも参加できる。
ちゃんと参加できない分、ボクは先週から、準備とか、裏方の仕事をできるだけ手伝っている。
意外に器用なんだ、って、今まで喋ったことのないクラスの女の子たちから言われたりして、ちょっと恥ずかしいけど。
でも、クラスの人たちとちょっとずつ仲良くなれるのは、嬉しい。


「でも、まこちゃんの走るとこ、見たかったなぁ」

「まぁ、マコトが走ったら、優勝間違いなしだったもんな」

「そんなことないよ」

「だっておまえ、今までにリレーとかで誰かに抜かされたこと、ないじゃんか」

「でも、抜けなかったこと、一回だけあったし」
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