性別「少年」属性「乙女」
言い合ってから、ボクは吉田とみっちゃんと、顔を見合わせて、笑った。

ゆず緑茶を、飲み干す。

お店のテラスの夕方の風は、だいぶ涼しくなってきてる。

もう、10月だもんね。


「あーあ、早く、思いっきり走りたいなぁ」


何にも考えないで。

思いっきり、まっすぐ走り続けられたら。

そうしたら、今の悩みなんて、振り切れるような気がする。

こんなにいつまでも、陸さんのことで思い悩んでいる、ちっぽけな自分も。
< 389 / 525 >

この作品をシェア

pagetop