幻想
「青葉!どうしたの?」
鳩葉の問いかけに応じない。まさに自分モードの突入。こうなってしまうと青葉の行動が終わるまで待つしかない。なので、彼女は板チョコをもう一切れ食べる。
パキン。
鳩葉が板チョコを噛み砕いたと同時に青葉が彼女の方に振り向いた。目を丸くしている。
「ここに座る前に、僕は鳩葉ちゃんの後方に陣取って走ってたんだ。で、息も絶え絶えで、苦し紛れに四号車の方を見たんだ」青葉がごくりと唾を飲みこんだ。「主婦らしき女性が制服着た女の子に銃を突きつけられていたんだ」
鳩葉の問いかけに応じない。まさに自分モードの突入。こうなってしまうと青葉の行動が終わるまで待つしかない。なので、彼女は板チョコをもう一切れ食べる。
パキン。
鳩葉が板チョコを噛み砕いたと同時に青葉が彼女の方に振り向いた。目を丸くしている。
「ここに座る前に、僕は鳩葉ちゃんの後方に陣取って走ってたんだ。で、息も絶え絶えで、苦し紛れに四号車の方を見たんだ」青葉がごくりと唾を飲みこんだ。「主婦らしき女性が制服着た女の子に銃を突きつけられていたんだ」