Tea Time

守りたい。

古川一登(ふるかわかずと)は、自分の中に芽生えた感情に戸惑っていた。

折屋綿恵(おりやわたえ)とはキャリアの差が五年ある。
年は四つ違いだが、彼女のことを、これまで職場の先輩として見てきた。
特に女性として意識したことはなかった。

そう、ついこの間までは。


それが、突然、変わってしまったのである。


あの夜を境にして。
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