Tea Time

「ケーキにする? それともご飯がいい?」

そんな声が耳に入り、鍵を事務室に返しながら、職員通用口に立っていた彼女に挨拶をした。

少し恥ずかしそうに微笑んで挨拶を返した彼女は、本社から出張できていた沢野さんに連れられて帰るところだった。


彼女達から数分遅れて職場を出て、いつもの帰り道を自転車で走っていると、目の前を二人が歩いているのが見えた。
楽しそうに何か話している。
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