Tea Time

「お疲れさまです」


すれ違いざま、スピードを緩めて、二人に声を掛けると、


「古川君、急ぐの?」


沢野さんにそう呼び止められた。


「いえ、特に」


「勧誘されますか?」


隣で彼女が、そう言って笑った。

取り立てて用事もなかったので、二人について行くことにした。
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