おとななこども
お茶1杯って…まさかね。

わざわざお茶を立てておもてなし…って?

そう思っていたら、百花ちゃんからも目で入るように促す。

この子、どうしてだかわからないけど妙な圧力を感じるんだよね。

「…失礼します」

座敷の中に足を踏み入れた。

「ようこそのお運びで」

続いて会長が中に入ると、そう言った。

「じゃ、私もう行くから」

あたしたちが入ったのを確認すると、百花ちゃんが言った。

えっ?

行くって、どこへ?

驚いているあたしに、
「そう…じゃあ、また」

会長は手を振った。
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