先生の「特別」にしてくださいっ!
「凄い………宝塚みたいだね。」
兄貴の言うように、
女子校だから当然、男役も女子なので、
男の俺たちとしては不思議な感覚に陥る。
「でも、すげえ………
どっから出てんだ?あの声。」
ミュージカルは俺が思ってたより、
ずっと本格的で、
本当に中高生がやってるのか?
と思わせるものだった。
「………」
ふと、曲の時に兄貴をみると
必死で耳を澄ませていて、
曲が終わるとほっとした顔をする。
そっか…中野が伴奏だから…
「大丈夫じゃない?
音楽のこと、詳しくないけど、
ピアノ、普通に聞こえるよ?」
「そう…だけど、ね…」
ったく、心配性な兄貴だよ。
と思っていると、
「あ、凛さんだ。」
滝野が出てくる。
滝野扮するエポニーヌは
どうやらマリウスという青年に
恋をしているらしい。
しかし、そのエポニーヌの前で
マリウスとヒロイン・コゼットが
恋に堕ちてしまう。
エポニーヌの想いにマリウスは
気づかない…
滝野…
お前は…なんて切なそうな顔をするんだ。
それは演技だと、わかっていても、
そう、思わずにはいられなかった。
兄貴の言うように、
女子校だから当然、男役も女子なので、
男の俺たちとしては不思議な感覚に陥る。
「でも、すげえ………
どっから出てんだ?あの声。」
ミュージカルは俺が思ってたより、
ずっと本格的で、
本当に中高生がやってるのか?
と思わせるものだった。
「………」
ふと、曲の時に兄貴をみると
必死で耳を澄ませていて、
曲が終わるとほっとした顔をする。
そっか…中野が伴奏だから…
「大丈夫じゃない?
音楽のこと、詳しくないけど、
ピアノ、普通に聞こえるよ?」
「そう…だけど、ね…」
ったく、心配性な兄貴だよ。
と思っていると、
「あ、凛さんだ。」
滝野が出てくる。
滝野扮するエポニーヌは
どうやらマリウスという青年に
恋をしているらしい。
しかし、そのエポニーヌの前で
マリウスとヒロイン・コゼットが
恋に堕ちてしまう。
エポニーヌの想いにマリウスは
気づかない…
滝野…
お前は…なんて切なそうな顔をするんだ。
それは演技だと、わかっていても、
そう、思わずにはいられなかった。