LOVE GAME〜あたしの帰る場所〜
 それから2時間後―

 節子は両手にかばんを持ち、雄二とともに新幹線のホームに立っていた。

「本当に、いいのね?」

 節子は、真剣な顔をして雄二の意志を確認していた。

「はい」

 彼が決心したかのような、短い返事を返すと、節子もうなずいた。

「じゃぁ、年明け早々に業者の手配をするわ」

「…はい」

 彼が答えると、急に苦しそうに額を押さえている。

「ヤだ、大丈夫、雄二…」

 節子は彼に駆け寄り、近くのベンチに座らせた。

「…そんなんで、明日、あの子とふたりっきりで会えるの…?」

 節子の問いに、雄二はうなずいた。

「…無理しなくてもいいのよ?」

「大丈夫です。けじめ、ちゃんとつけないと、お互いのためにもなりませんから…」

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