LOVE GAME〜あたしの帰る場所〜
神社を後にしたふたりは、街に出て恋人同士のような雰囲気で、その時を過ごしていた。ある店の前を通り掛かったとき、雄二の足が止まった。彼は、店先に出ているマネキンを眺めていたのだ。その時、深空はかばんに忍ばせていたプレゼントを思い出した。
「このネクタイ、いいなー…」
彼がそうつぶやいたとき、深空はおもむろにかばんから、赤い包みのプレゼントを彼に差し出した。
「クリスマスプレゼント。このお店の別のショップで買ったの。渡しそびれてたから…」
恥ずかしそうに笑い、深空は雄二の胸にその包みを押し付けた。
「あ… ありがとう。でも、僕は…」
何も準備していない、と言うように手の平を広げて見せる。そんな彼に、深空は笑って首を振った。
「そんなこと、気にしないで」
深空がそう付け加えると、彼は広げたその手で深空の手をとり、ゆっくりと歩きだした。顔を赤らめる、深空。雄二に気付かれぬよう、轟く胸の鼓動を必死に抑えていた。
「このネクタイ、いいなー…」
彼がそうつぶやいたとき、深空はおもむろにかばんから、赤い包みのプレゼントを彼に差し出した。
「クリスマスプレゼント。このお店の別のショップで買ったの。渡しそびれてたから…」
恥ずかしそうに笑い、深空は雄二の胸にその包みを押し付けた。
「あ… ありがとう。でも、僕は…」
何も準備していない、と言うように手の平を広げて見せる。そんな彼に、深空は笑って首を振った。
「そんなこと、気にしないで」
深空がそう付け加えると、彼は広げたその手で深空の手をとり、ゆっくりと歩きだした。顔を赤らめる、深空。雄二に気付かれぬよう、轟く胸の鼓動を必死に抑えていた。