青に染まる夏の日、君の大切なひとになれたなら。
うわ、押しつぶされそう。
隙間を通って通って、やっと歩ける感じ。
浴衣だと歩き辛いし、動きにくい。
「……わ、わっ、慎也っ…」
途中で慎也との間に人が通ってきて、はぐれそうになる。
気づいた慎也が振り返って、「麗奈」と呼ぶ。
なんとか追いついて、ふうと息をついた。
「ごめん、前ばっか見てた」
「ううん、いいよ。仕方ないし…」
横に並んでくれた彼に、苦笑いを返す。
そこら中に溢れてるカップルみたいに、手でも繋げたらいいけど。
…そんな勇気、出ないし…
「ん」
そう思ったあたしの思考とは逆に、慎也は手を差し出してきた。
驚くあたしに、慎也は「ほら」といってくる。
…うそ。
いいの?