青に染まる夏の日、君の大切なひとになれたなら。


うちの高校のある市内の祭りだから、たぶん学校の友達もたくさん来てる。

そう思うと、慎也とこうしてふたりでいるのを誤解されないか不安になったけど。


「麗奈、なに拗ねてんの」


そう言って、浴衣で暑いからか、慎也といるせいなのか、上気したあたしの頬に手の甲を当てる。

……彼と過ごすこの限られた時間で、余計なことは考えたくなかった。

彼が素直に笑っていれば、いい。

それであたしは、安心する。

ときおり、容易くあたしに触れてくる彼の手は、冷たかった。


結局慎也は、焼き鳥を二本買った。

花火の時間になる八時まで、残り十分になる頃から、人はさらに増えた。

花火が打ち上げられるのは、この近くの川辺。

利乃も言っていたけど、皆そこの土手にシートを敷いて見るらしい。


「八時までに、河川敷まで行けるかなぁ」


人混みに紛れながら、一歩前を歩く彼に話しかける。


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